築約50年のビンテージマンションをリノベーション
福岡都心部の立地の良い場所に入居された法人のお客様。今回は、スタジオ兼作業場として使いたいとの事でご相談頂きました。現調にお邪魔すると、そこはほぼほぼ竣工当初のままだったのではと感じられる空間でした。懐かしい雰囲気を却って新鮮に感じつつも、やはり床の軋みや設備・配管の老朽化など痛んでいる所が多く、まずはスケルトンの状態へ…
解体で段々と見えてきたこのお部屋の魅力は、無骨なカッコ良さと開口部の雰囲気の良さでした。
スタジオや作業場として使用するというご要望から、土足のまま入れるスペースと靴を脱いでくつろげるスペースのハーフ＆ハーフに。解体した時に見えてきた壁のGLボンド跡や天井の補修跡を活かしつつ、必要箇所は綺麗にモルタルで整えました。
元のキッチンタイルをそのまま壁の仕上げとして活かした遊び心。
洗面脱衣室の扉は、造作家具に合わせラワンのオリジナル建具。無骨な仕上げの中、洗面脱衣室内だけは、壁を２色の塗装にて塗分け、柔らかい温かみのある雰囲気に。
床上げしたスペースは、作業場。床材には、北海道産のタモ無垢材をご採用頂きました。収納が沢山欲しいとのご要望から、写真向かって正面と右側にはラワン合板にて造作の収納棚を製作。
天井いっぱいのラワンの壁の向こうは沢山の収納スペース。兎に角、沢山の道具や機材、雑多になりがちな機器類などを収納出来る場所をとご要望頂き作ったスペース。お部屋全体にも収納スペースにも、光をきちんと届けつつ通路を確保出来る様綿密な打ち合わせを行いました。
